水に浮く人、沈む人?海水では?
水に浮く人、沈む人?海水では?
潜水士試験の問題ですが、水泳などにも関係するので
少しお勉強をしてみましょう。
私は金づちだから・・・・泳げないと言う言葉をよく聞きますよね。
人は本来水に浮くのですが、実は浮きづらい人もいるんですね。
人が水に浮く、沈むには比重が関係しています。
その比重は個人差があります。
潜水士テキスト(中央労働災害防止協会) P57 参照
脂肪は比重が軽く1以下です。
筋肉は比重が重く1以上です。
ですから人の比重はおおむね0.923~1.002です。
脂肪の多い、ハイ! あなた!浮きます・・・たぶん^^
筋肉質のあなたは?沈みます・・・・たぶん。
で、本題ですが、今のは真水の場合です。
水の密度は1g/cm3で、比重は1です。
海水では、真水と密度が違います。塩分の関係です。
海水は1g/cm3で、比重は1.025です。
ですから、筋肉質の人も海水では浮きます。
海水で潜水する場合と川や湖で潜水する場合では
体に装着するウエイトの重さを変えなければならないのは
この比重が関係するからです。
海水で潜水しているウエイトの重さでそのまま湖などに行くと・・・・
浮力が真水は少ないので、急潜降になってしまいます。
ダイビングでプールで練習するときはウエイトを少なく
海で練習するときはウエイトを多くが基本になります。
ここでアルキメデスの原理の浮力をおさらい。
「水中で静止している物体に働く浮力は、
物体を水で置き換えたときの水の重量に等しい。」
海水と真水では密度が違いますから、
あふれ出した水の量(体積)が同じでも重量が違ってきます。
浮力は置き換えた水の重量に等しいのですから
あふれ出た水の量 真水の重量(浮力) 海水の重量(浮力)
1リットル = 1Kg = 1.025Kg
10リットル = 10Kg = 10.25Kg
海水の重量(浮力)が大きい(強い)ので、海水が真水より浮力
(物を浮かせようとする力)が強いといえます。
ですから、海水では人は浮きやすいんですね。
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