身体に加わる圧力 2
身体に加わる圧力 2
今日は潜水物理のお話ですが、簡単にわかりやすくお話しします。
前回の水圧のお話で深く潜るほど圧力が強くなるお話をしまして、
缶コーヒーが潰れている写真をアップしました。
缶コーヒーは潰れるのに人間は潰れないの?
というお話です。
これは「パスカルの原理」により人間は通常の
潜水作業では大丈夫なんですね。
パスカルの原理とは
「液体に加えられた圧力は、すべての方向に等しく伝わり
液体内の任意の面に対し、常に垂直方向に作用する」
ということなんですが、水中で人間の体に加わる圧力は
すべての方向から同じ大きさの圧力が加わわります。
その加わった圧力の方向に対し垂直に同じ圧力が
作用することになるため、圧力が体にかかっていますが
体そのものが押しつぶされる感じを受けることがないのです。
これは人間の体をつくている細胞等のそのほとんどが
水分で満たされていることに関係します。
ですが、体の中にも空気が閉じ込められている部分が
ありますので、そこは水圧の影響を受けるわけで
耳の鼓膜の奥が痛くなったりするのですが、そこに
耳抜きと言って空気を入れて圧力を均衡にすることによって
解消できるのです。
缶コーヒーにも同じく均衡に圧力がかかっているんじゃないの?
確かにそのとおりですが、実は缶コーヒーの中には
空気が入っています。
空気は圧力の影響を受けやすい、
また、人間の耳の中の空気みたいに耳抜きのような方法で
空気を補充してあげることができないので空気の部分だけ
潰れてしまうんですね^^
この圧力はウエットスーツの浮力などにも関係します。
深く潜れば、ウエットスーツの自体の空気の気泡が
圧力を受けて、潰れますので、潰れた分だけ浮力を失います。
ですから深くなるとどんどん潰れますのでどんどん潜降していきます。
そのために浮力調整具(BC,又はBCD)を装着して
浮力を確保するんですね。
パスカルの原理から始って、浮力の話までになってしまいましたね。
お魚さんのカラダも水分でできている部分がほとんど
なので深いところでも潰れないのですね。
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