SCR (水面空気消費率)
SCR (水面空気消費率)
ハイ!昨日の続きです。
この消費率を上げようと
水中で呼吸を止めたり
スキップ呼吸(少しの空気を軽く吸う方法)
をしたりしてはいけません。
普通に大きく深くゆっくりと呼吸してください。
同じタンク容量の使用で計算することを忘れずに。
淡水と海水では異なります。
求め方も水深空気消費率を使用する方法もありますが
今回は,わかりやすい方法を記載します。
定義 bar(バール) = 一定の水深で一定時間泳いだときに
消費される空気の圧力
時間 = 泳いだ時間を分で表したもの
水深 = 一定時間泳いだ水深をメートルで表したもの
公式 (bar ÷ 潜水時間) × 10m / 水深 + 10m
= 水面もしくは1気圧下で1分あたりに消費されるbar
例) 潜水前に残圧が180bar で浮上したときは 70barで
潜水時間は,44分で,水深は19mであった。
このときの水面消費率は?
(110÷44)×10/19+10=0.8620・・・
約0.86bar/分(水面消費率)
水面での消費率ですので
潜る水深によって消費率を換算します。
例2) 水深10m(絶対圧2気圧)
消費率は水面上の2倍 1.72bar
水深20m(絶対圧3気圧)
消費率は水面上の3倍 2.58bar
例3) このダイバーの水面消費率は0.86bar/分
水深30m(絶対圧4気圧)まで潜降するので
消費率は3.44bar/分
タンク残圧は200barであるが,安全分の50barを確保しておく。
水深30mには何分間とどまれるか?
150÷3.44=43.60・・
約43分 となります。
なお,これは例題であくまでも空気消費率上での滞在で、
浮上や減圧などの空気を含みますが必ず安全分を確保
しておく必要があります。
経験の少ない方の
平均的な水面消費量は,1.5~2barと言われています。
どうですか?こんな感じで潜水計画も立てられますよね。
逆に水深25mでの消費率を計算したいときは,
例4) 水面消費率が0.86barで,1気圧当たり相当の水深
10mで割れば,1m当たりの消費率がでますので
1m当たりは,0.086barですので,
25m×0.086=2.15bar
水面での消費率が含まれていませんので
2.15に0.86を加えた3.01bar/分となります。
こんなのもわかりますね。
一応,メートル系とインペリアル系(フィート)で
多少の違いがありますので,承知だけしておいてください。
空気消費率のお話でした。
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