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改正潜水士テキスト対応、令和出題の過去問題の解答と解説を簡単に学ぶことができます。合格者多数、潜水業務やダイビングインストラクターには必須の資格です。

練習問題

練習問題


  • 令和4年5月27日第7版第2刷「潜水士テキスト」が発刊されております。
  • このページの練習問題につきましては、一部改正前の高圧則に基づいた内容が含まれております。試験の参考にすることは、内容等をよく確認してご利用くださるようお願い申し上げます。


  • 令和6年10月の公表過去問題を含めた27回分の解答と解説につきましては、令和4年5月27日第7版第2刷の潜水士テキスト(中央労働災害防止協会(以下「新テキスト」という。))にそった形で見直しております。
  • 実際の試験問題は全部で40問(各科目ごと10問)です。ここでは、過去の出題問題(オリジナル問題を含む。)から適宜選択して出題しております。

潜水の業務

基礎知識

  • 問1 圧力に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
    • 1 圧力とは、ある面積にかかる質量とみなすことができる。
    • 2 潜水において使用する圧力計や深度計には、通常絶対圧力が使用されている。
    • 3 流体に加えられた圧力は、すべての方向に等しく伝わる。
    • 4 一定温度の気体の体積は、圧力に反比例する。
    • 5 水圧は人体の表面からすべての細胞に瞬時に等しく伝わるため、常に水圧と等しい圧力を保つことができる。

  • 問2 体積500cm3で質量が350gの木片が下図のように水面に浮いている。この木片の水面下にある部分の体積は何cm3か。

浮力

   (1) 300Cm3
   (2) 325Cm3
   (3) 350Cm3
   (4) 375Cm3
   (5) 400Cm3


  • 問3 気体の科学的性質に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
    • 1 酸素は、体内に取り入れられると,他の物質と科学的に反応し,この際放出されるエネルギーが生命を支える原動力となる。
    • 2 窒素は、生体内では安定した気体であり、不活性ガスとして扱われる。
    • 3 ヘリウムは、他の元素と化合しやすい気体で、質量が極めて小さいため呼吸抵抗は少ない。
    • 4 一酸化炭素は、有害な気体であって、物質の不完全燃焼などによって生ずる。
    • 5 空気は、酸素、窒素、アルゴン、二酸化炭素等の混合気体である。

  • 問4 水中における音や色の変化に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。
    • 1 音は水中では空気よりもはるかに早く伝わり,また,長い距離を伝ぱするので両耳の効果が高くなる。
    • 2 水中では,物が青のフィルターを通したときのように見えるが,これは青色が水にもっとも吸収されやすいからである。
    • 3 水中に入った太陽光線は散乱により,進行方向があらゆる方向に変化するため明るくなる。
    • 4 光は空気と水の境界において屈折し,顔マスクを通して水中の物体を見ると実際の位置よりも大きく,また,近くに見える。
    • 5 にごった水中で,よく見える色は蛍光性のオレンジで,ついで 黄色,白色の順である。

  • 問5 潜水の業務管理に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
    • 1 浮上速度は,毎分10m以下とする。
    • 2 緊急事態により浮上速度を早めた潜水者は,浮上後直ちに再圧室に入れ最高潜水深度相当圧まで加圧するが,この加圧速度は緊急であるため規定はない。
    • 3 潜水の業務を行うときは,潜水者に純酸素を吸入させない。
    • 4 潜水者と連絡員が通話装置により通話可能な場合には,信号索は携行しなくてよい。
    • 5 潜降索(さがり綱)には,減圧深度を表示する木札,布等を取り付けておく。

      解答  

潜水の業務の管理及び危険性

  • 問6 ヘルメット潜水器における潜水墜落の原因として,次の記述のうち,誤っているものはどれか。
    • 1 潜水者の逆立ち
    • 2 送気量の不足
    • 3 排気弁の調節の失敗
    • 4 潜降索の不使用
    • 5 吹き上げ時の処理の失敗

      解答  

  • 問7 吹き上げに関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
    • 1 スクーバ式潜水でウエットスーツを使用した場合,吹き上げはまず起きない。
    • 2 ヘルメット式潜水による場合,排気弁が十分に操作できないときの吹き上げの防止方法のひとつに,潜水服の袖口を広げ空気を抜くことができる。
    • 3 ヘルメット式潜水による場合,身体を横にする姿勢をとるときは,潜水服を必要以上にふくらませないようにする。
    • 4 ヘルメット式潜水による場合,流れの速い場所では,送気ホースや信号索を強く張るようにする。
    • 5 ヘルメット式潜水による場合,吹き上げにより,ヘルメット内浸水による窒息や潜水服の破裂を起こすことがある。

      解答  

  • 問8 水中拘束の予防方法として,適切でないものは次のうちどれか。
    • 1 送気式潜水では,潜水作業船にクラッチ固定装置やスクリュー覆いを取り付ける。
    • 2 潜水を予定する水域の状況を事前に調べて,潜水手順を検討する。
    • 3 送気式潜水では,障害物を通過するときは,周囲を回ったり,下をくぐり抜けないで,上を越えていくようにする。
    • 4 魚網の近くで潜水するときは,魚網に絡まる危険を避けるため,通話装置以外の信号索や水中ナイフを携行しないようにする。
    • 5 スクーバ式潜水では,潜水作業者2人1組で作業を行う。

      解答  

  • 問9 潜水中に起こる障害(災害)に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
    • 1 溺れは,ヘルメットやマスクからの浸水によって起こることがある。
    • 2 水中におけるガス溶接・溶断作業では,作業時に発生したガスが滞留し,ガス爆発を起こすことがある。
    • 3 漁礁やコンクリートブロックを取り扱う水中作業においては,これらの崩壊や落下事故が起こらないように,不安定なものには手を触れないようにしておく。
    • 4 水中拘束は,送気ホースが作業船の吊フックやワイヤロープなどに絡まったり,テトラポッドの間から出られなくなったりした場合に起こる。
    • 5 海中の生物による危険は,かみ傷,切り傷のほかアカエイなどによる刺し傷がある。

      解答  

  • 問10 潜水作業時における溺れに関する記述のうち,誤っているものはどれか。
    • 1 溺れは,気道や肺に水が入ってしまったため呼吸できなくなるものであり,水が鼻に入ったとき反射的に呼吸が止まってしまうことはない。
    • 2 作業船のスクリューに送気ホースが巻き込まれて溺れが起きることが少なくない。
    • 3 スクーバ式潜水の場合は,窒素酔いにより正常な判断ができなくなり,溺れることがある。
    • 4 溺水は,不完全な装備や潜水技術の未熟に起因することが多い。
    • 5 溺れを予防するには,スクーバ式潜水では救命胴衣または浮力調整具を必ず着用する。

      解答  

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送気・潜降および浮上

設備・器具関係

  • 問11 潜水の業務に用いる送気装置に関する記述のうち,誤っているものはどれか。
    • 1 潜水作業船では空気圧縮機の動力として,一般に専用の原動機を用いることが多い。
    • 2 潜水作業船の機関室に設置した空気圧縮機には,機関室外にストレーナーを設ける。
    • 3 空気清浄機は,空気槽とホースとの間に取り付け,潜水者へ送る圧縮空気から臭気や水分,油気を取り除く。
    • 4 空気圧縮機の圧縮効率は,計算上出された送気量を実際の送気量で除した値であり,圧縮空気が高くなるほどよくなる。
    • 5 ボンベからの高圧空気は,圧力調整器により通常,第1段減圧部で1Mpa前後に減圧され,さらに第2弾減圧部で潜水深度に応じた圧力まで減圧される。

      解答  

  • 問12 送気経路に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。
    • 1 コンプレッサー → 逆止弁 → 空気清浄装置 → 調整タンク → 空気予備槽 → 流量計 → ホース
    • 2 コンプレッサー →  流量計 → 予備空気槽 → 調整タンク → 空気清浄装置 → 逆止弁 → ホース
    • 3 コンプレッサー → 逆止弁 → 空気清浄装置 → 予備空気槽 → 調整タンク → 流量計 → ホース
    • 4 コンプレッサー → 逆止弁 →調整タンク → 予備空気槽 → 空気清浄装置 → 流量計 → ホース
    • 5 コンプレッサー → 逆止弁 → 空気清浄装置 → 調整タンク → 予備空気槽 → 流量計 → ホース

      解答  

  • 問13 潜水作業者の潜水する水深ごとに毎分60リットル送気する能力を有する空気圧縮機と最高使用圧力0.6MPaの空気槽を用いて,最大深度25mの潜水作業を行う際に予備空気槽に必要な内容積はいくらか。次のうち正しいものを選べ。 V=60(0.03D+0.4)/P
    • 1 115リットル
    • 2 125リットル
    • 3 135リットル
    • 4 145リットル
    • 5 155リットル

      解答  

  • 問14 送気式潜水器の空気槽の取り扱いに関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
    • 1 空気槽内にたまった凝結水や機械油などは,送気開始前に必ず,ドレーンコックを開放して,圧縮空気と一緒に排出する。
    • 2 潜水終了後,空気槽内に残った圧縮空気をドレーンコックから抜いておく。
    • 3 予備空気槽については,槽内の圧力が規定の圧力から低下しないよう,常に空気漏れに留意する。
    • 4 予備空気槽については,送気開始前に送気調節用空気槽で送気する最高の圧力と等しくなるまで空気を充填する。
    • 5 規定容積の予備空気槽には,最高潜水深度で横移動に2分,浮上に2分の合計4分間の呼吸量に相当する空気量が貯蔵されている。

      解答  

  • 問15 潜水用送気ホースに関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
    • 1 送気ホースは,ヘルメット式潜水と全面マスク式潜水とで内径は異なる。
    • 2 ヘルメット式潜水の送気ホースは,普通,内径が20~25.5mmのものを使用する。
    • 3 ヘルメット式潜水には,一般に1本の長さが15mのものと50mのものの2種類が多く使用される。
    • 4 送気ホースは,比重により沈用,半浮用,浮用の3種類があり,作業内容によって使い分けられる。
    • 5 送気ホースは,始業前にホースの最先端を閉じ,最大圧力以上をかけて,耐圧性と空気漏れの有無を点検,確認する。

  • 問16 潜水の業務に必要な器具に関し,次のうち誤っているものはどれか。
    • 1 救命胴衣は,引き金を引くと圧力調整器(レギュレーター)の第1段減圧部から高圧空気が出て膨張するようになっている。
    • 2 信号索は,潜水作業者と船上との連絡のほか,「いのち綱」の役目もはたすもので,水中電話があっても,万が一の事故発生に備えて用意しておくことが望ましい。
    • 3 スクーバ式潜水で使用する足ヒレ(フィン)には,ブーツをはめ込むフルフィットタイプと,つま先だけを差込み,踵をストラップで固定するオープンヒルタイプとがある。
    • 4 ヘルメット式潜水の場合,潜水靴は,潜水作業中の体の安定と下半身のバランスの確保のため重量のあるものを使用する。
    • 5 スクーバ式潜水で使用するマスクは,顔との密着性が重要で,ストラップをかけないで顔に押し付けてみて呼吸を行い,漏れのないものを使用する。

      解答  

潜降・浮上

  • 問17 ヘルメット式潜水器に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
    • 1 潜水者の装備を点検した連絡員が,潜水準備よしの合図を示したら,潜水者は潜水はしごを利用して水中に入り,まず頭部まで水中に没して潜水機器に異常がないかを確認する。
    • 2 潜降索に移り,潜降索を両足に挟み,片手で潜降索をつかむようにして徐々に潜降する。
    • 3 潮流がある場合は,潜降索から引き離されないよう潮流方向に背を向けるとよい。
    • 4 潮流による突発的な力が腕に及ぶのを防ぐため,送気ホースを腕に巻きつけてはならない。
    • 5 潜水墜落する危険があるので,必ず潜降索につかまって毎分10m程度の安全な速度で潜降しなければならない。

      解答  

  • 問18 スクーバ式潜水器の空気ボンベに関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
    • 1 ボンベにはクロームモリブデン鋼などの鋼合金製ボンベとアルミ合金製のアルミボンベがある。
    • 2 ボンベの表面積の1/2以上がねずみ色に塗装されている。
    • 3 ボンベは一般的にない容積が4~18リットルで,圧力が19.6Mpaの空気が充填されている。
    • 4 ボンベに使用するバルブには開閉機能だけのJバルブとリザーブバルブ機構が一体となったKバルブとがある。
    • 5 リザーブバブル機構はボンベ内の空気残量が浮上に必要な最少限度の量になったとき,潜水者に知らせる装置であるが,最近このバルブは少ない。

      解答  

  • 問19、問20は旧法令につき、削除
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高気圧障害

人のからだ

  • 問1 血液の循環等に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
    • 1 酸素を多く含む血液を動脈血といい,炭酸ガスが多い血液を静脈血という。
    • 2 心臓の左右の心室の間が孔で通じていると重い減圧症を引き起こすおそれがある。
    • 3 左心室から送り出された血液は,酸素を多く含んでおり,大動脈から,動脈を通して,末梢組織に運ばれる。
    • 4 末梢の毛細血管は,酸素を末梢組織に供給し,細胞から二酸化炭素(炭酸ガス)を受け取る。
    • 5 炭酸ガスが多い血液は,大静脈から左心房,左心室に入り,そこから肺へ送られ,肺で酸素を多く含んだ血液にとなる。 

      解答  

  • 問2 人体の呼吸系に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
    • 1 呼吸とは,空気中に含まれる酸素を体内に取り入れ,体内で生じる炭酸ガス(二酸化炭素)を体外へ排出することである。
    • 2 肺内でのガス交換は,肺の一番奥深いところで行われている。
    • 3 肺胞は,左右の両肺をあわせると,3億個ほどにもなる。
    • 4 呼吸したガスは,気管,気管支,細気管支,呼吸細気管支,肺胞でガス交換が行われる。
    • 5 呼吸死腔とは,換気のうち肺でのガス交換に関与しない空間をいい,潜水呼吸器も含まれる。

      解答  

  • 問3 人体の神経に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
    • 1 中枢神経は,脳と脊髄からなっている。
    • 2 脊髄は,運動系と感覚系の神経の伝導路である。
    • 3 末梢神経は,体性神経と自律神経からなっている。
    • 4 自律神経は,内臓など生命の維持に必要な器官の作用を調節する。
    • 5 神経系には再生能力があり,高次な人体の機能の情報の伝達を常に維持している。

      解答  

  • 問4 潜水と呼吸に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
    • 1 潜水者が呼吸している空気の圧力は,その潜水深度における絶対圧力に等しい。
    • 2 水深30mでは密度が地上より3倍大きい空気を呼吸することになる。
    • 3 呼吸ガスの密度増加は気道抵抗を増大させるため,潜水深度が大きくなるにつれ肺の換気能力は低下し,労働の能力も低下する。
    • 4 潜水器の呼吸装置の弁や呼吸管の抵抗の増加は肺の換気能力の低下に拍車をかける。
    • 5 深海潜水で,空気の変わりにヘリウムを含む混合ガスを用いるのは,窒素酔いの予防とともに,密度の増加を抑え呼吸が楽にできるようにするためである。

      解答  

  • 問5 人体に及ぼす水温の作用及び体温に関し,次のうち誤っているものはどれか。
    • 1 体温は,代謝によって生ずる産熱とその放散(放熱)のバランスによって保たれる。
    • 2 水中では,一般に水温が20℃以下では,保温のためのウエットスーツやドライスーツの着用が必要となる。
    • 3 水中で体温が奪われやすい理由は,水の熱伝導率が空気の約26倍であり,また水の比熱は空気と比べてはるかに小さいからである。
    • 4 低体温症に陥った者にアルコールを摂取させると,皮膚の血管が拡張し,体表面から熱損失を増加させるので絶対に避けなければならない。
    • 5 水中で体温が低下すると,震え,意識の混濁などを起こし,死に至ることもある。

      解答  

潜水の人体に及ぼす影響

  • 問6 潜水による耳及び副鼻腔の障害に関し,次のうち誤っているものはどれか。
    • 1 潜降の途中で耳が痛くなるのは,外耳,中耳に圧力差が生じるためである。
    • 2 中耳は,耳管によって口腔と通じているが,通常は開いているため,つばを飲み込むような場合に閉じて鼓膜内外の圧調整を行う。
    • 3 潜水による耳の症状には,鼓膜の圧迫感や痛み,難聴,めまいなどがある。
    • 4 潜水による副鼻腔の障害は,鼻の炎症などによって前頭洞,上顎洞などと鼻腔を結ぶ副鼻腔が塞がった状態で潜水したときに起きる。
    • 5 潜水による副鼻腔の障害の症状には,額の周りや目・鼻の根部などの痛み,鼻出血などがある。

      解答  

  • 問7 酸素中毒に関する次の記述のうち誤っているものはどれか。
    • 1 通常よりも酸素濃度が高い酸素を吸入すると,脳などの中枢神経が侵される。
    • 2 比較的小さな高酸素分圧の呼吸ガスでも長時間酸素を吸入すると,肺酸素中毒を起こす。
    • 3 酸素中毒は,肺酸素中毒と中枢神経酸素中毒に大別される。
    • 4 中枢神経酸素中毒の症状は胸部違和感,咳,痰などである。
    • 5 酸素中毒の発生には,人によって大きな差があり,同一人でも日によってかなり違うことがある。

      解答  

  • 問8 潜水の業務における二酸化炭素中毒,一酸化炭素中毒に関し,誤っているものはどれか。
    • 1 ヘルメット式潜水で二酸化炭素中毒を予防するには,十分な送気を行う。
    • 2 二酸化炭素中毒は,二酸化炭素が血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンと強く結合し,酸素の運搬ができなくなるために起こる。
    • 3 二酸化炭素中毒の症状には,頭痛,めまい,体のほてり,意識障害などがある。
    • 4 エンジンの排気ガスが,空気圧縮機の送気やボンベ内の充填空気に混入した場合は,一酸化炭素中毒を起こすことがある。
    • 5 一酸化炭素中毒の症状は,頭重感,頭痛,吐き気,倦怠感などのほか,重い場合には意識の混渇,昏睡状態などを生じる。

      解答  

  • 問9 窒素酔い及びその予防法に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
    • 1 窒素酔いにかかると,頭痛,めまい,吐き気などの症状が現れる。
    • 2 深い潜水を繰り返すことによって窒素酔いに対する抵抗力をつけることができるといわれているが,客観的には立証はされていない。
    • 3 深い潜水では,窒素酔いの予防のために呼吸ガスに「ヘリウムー酸素―窒素」などのヘリウム混合ガスを使用する。
    • 4 水深40m前後から窒素酔いが出現してくるが,個人差が大きい。
    • 5 窒素酔いは,愉快で大雑把になり,楽観的・自信過剰になる。

      解答  

  • 問10 潜水作業の健康管理に関し,次のうち誤っているものはどれか。
    • 1 潜水作業者については,圧力の作用を大きく受ける耳や呼吸器などの検査のほか,必要な場合は作業条件調査を行う。
    • 2 肺結核にかかっている者は,潜水の業務に就業することを禁止する必要がある。
    • 3 メニエル氏病にかかっている者は,潜水の業務に就業することを禁止する必要はない。
    • 4 中耳炎にかかっている者は,潜水の業務に就業することを禁止する必要がある。
    • 5 減圧症の再圧治療が終了した後しばらくは,体内にまだ余分な窒素が残っているので,そのまま再び潜水すると減圧症を再発するおそれがある。

      解答  

関係法令

労働安全衛生法令

  • 問11 潜水の業務に用いる次の設備器具のうち,厚生労働大臣が定める構造規格を具備しなければ,譲渡し,貸与し,または設置してはならないものはどれか。
    • 1 送気用空気圧縮機
    • 2 送気用手押しポンプ
    • 3 ボンべの圧力調整器
    • 4 潜水器
    • 5 潜水服

      解答   

  • 問12 再圧室の構造等に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
    • 1 可搬型の再圧室には副室を設けなくてもよい。
    • 2 再圧室には,内部を観察できる窓が,必ず設けられている。
    • 3 再圧室の圧力を表示する圧力計は,送気及び排気を調節するための弁又はコックを操作する場所に設けられている。
    • 4 再圧室の床材その他内装材は,不燃性又は難燃性のもので造られている。
    • 5 再圧室には専用の送気管と排気管が設けられ,排気管には外気が逆流しないように弁がついている。

      解答   

  • 問13 事業者が行うべき特別教育に関する次の記述のうち,法令上,定められていないものはどれか。
    • 1 潜水作業者への送気の調節を行うためのバルブ又はコックを操作する業務については,特別教育を行わなければならない。
    • 2 再圧室を操作する業務については,特別教育を行わなければならない。
    • 3 空気圧縮機及び空気槽の点検の業務については,特別教育を行わなければならない。
    • 4 特別教育を行ったときは,その記録を3年間保存しなければならない。
    • 5 特別教育の科目の全部又は一部について十分な知識及び技能を有していると認められる者については,その科目について特別教育を省略することができる。

      解答   

  • 問14 潜水士免許に関する次のAからEまでの記述について,誤っているものの組合せは1~5のうちどれか。
    • A 水深5m未満での潜水の業務については,潜水士免許は必要ない。
    • B 満18歳に満たない者は,潜水士免許を受けることができない。
    • C 故意又は重大な過失により,潜水の業務について重大な事故を発生させたときは,免許の取消しの処分を受けることがある。
    • D 免許試験の受験について、不正行為があったときは,免許の取消しの処分を受けることがある。
    • E 労働安全衛生法違反の事由により免許を取り消された者は,取消しの日から3年間は免許を受けることができない。
      • 1 A,C
      • 2 A,E
      • 3 B,C
      • 4 B,D
      • 5 D,E

        解答
           

高気圧作業安全衛生規則

  • 問15 ヘルメット式潜水作業者に空気圧縮機を用いて送気し,最高深度40mまで潜水させる場合に,最低必要な予備空気槽の内容積は,法令上,次のうちどれか。ただし,予備空気槽の空気圧力は0.7MPaとし,次のイ又はロのうち適切な式を用いて算定すること。
    • イ V=40(0.03D+0.4)/P
    • ロ V=60(0.03D+0.4)/P
      • 1 92リットル
      • 2 112リットル
      • 3 138リットル
      • 4 156リットル
      • 5 189リットル

  • 問16 携行させたボンベ(非常用のものを除く。)からの給気を受けて行う潜水の業務に関する次の記述のうち,法令上,誤っているものはどれか。
    • 1 潜水直前に対し,当該潜水の業務に使用するボンベの現に有する給気能力を知らせる。
    • 2 ゲージ圧力10MPa以上の気体を充填したボンベから給気を受けさせるときは,潜水作業者に二段以上の減圧方式による圧力調整器を使用させる。
    • 3 潜水作業者に異常がないかどうかを監視するための者を置く。
    • 4 潜水深度が10m未満であっても,さがり綱を使用させる必要がある。
    • 5 さがり綱には,浮上停止の深度を示す位置に木札又は布等を取付けておく。

  • 問17 事故により潜水作業者を緊急に浮上させるため,浮上速度を速め又は浮上停止時間を短縮した場合ですみやかに再圧室を利用できないとき,当該労働者に対して浮上後に講じなければならない措置として,法令上,正しいものは次のうちどれか。
    • 1 一定時間大気中で安静にさせる。
    • 2 すみやかに人工呼吸を行う。
    • 3 酸素吸入を行わせる。
    • 4 ただちに医師の診察を受けさせる。
    • 5 すみやかに当該潜水の業務の最高水深まで再び潜水させる。

  • 問18 空気圧縮機により送気して行う潜水の業務において,特定の設備器具については一定期間ごとに1回以上点検しなければならないが,次の組合せのうち基準に違反するものはどれか。
    • 1 空気圧縮機・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1週
    • 2 送気する空気を清浄にするための装置・・・・・・・1月
    • 3 水中時計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3月
    • 4 水深計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3月
    • 5 送気量を計るための流量計・・・・・・・・・・・・6月

  • 問19 送気式潜水の業務における連絡員に関する次の記述のうち,法令上,誤っているものはどれか。
    • 1 連絡員を潜水作業者2人以下ごとに1人配置する。
    • 2 潜水作業者への送気の調節を行うためのバルブを操作する業務に従事する者と連絡して,潜水作業者に必要な量の空気を送気させる。
    • 3 潜水作業者と連絡して,その者の潜降および浮上を適正に行わせる。
    • 4 送気設備の故障その他の事故により潜水作業者に危険又は健康障害の生ずるおそれがあるときは,すみやかに潜水作業者に連絡する。
    • 5 ヘルメット式潜水器を用いて行う潜水の業務においては,一且潜降させて,潜水作業者のヘルメットがかぶと台に結合されているかを確認する。

  • 問20 潜水の業務に常時従事する労働者に対して行う健康診断に関する次の記述のうち,法令上,正しいものはどれか。
    • 1 特別の項目については医師による健康診断を行った結果,更に,医師が必要と認めた者については,作業条件の調査や心電図検査等を追加して行わなければならない。
    • 2 健康診断は,雇い入れの際及び1年以内ごとに1回,定期に行わなければならない。
    • 3 健康診断は,水深10m以上の場所において潜水の業務に常時従事する労働者に対して実施しなければならない。
    • 4 雇い入れの際に実施した健康診断の結果は,所轄労働基準監督署長に報告しなければならない。
    • 5 健康診断の個入票は,3年間保存しなければならない。



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