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平成28年10月改正潜水士テキスト対応、潜水士試験の無料講座・問題集・解答・解説・合格者多数 藤田海事代理士 北海道札幌市

スクーバ潜水

スクーバ(自給気式潜水器)潜水

  • スクーバ式潜水器については、ブログのカテゴリ「潜水士」、「スクーバダイビング」、「ダイビング器材」でも動画や写真を使って書いてますので参考にしてください。
  • スクーバとは、(Self-Contained Underwater Breathing Apparatus)セルフ・コンティインド・アンダーウォーター・ブリージング・アパラタス、自給式水中呼吸装置の頭文字をとったものです。
  • 機動性に最も優れていて、比較的簡易な潜水業務やレジャーなどに広く使用されています。


設備・器具

ボンベ(タンク)

  • スチールボンベ(クロームモリブデン鋼などの鋼合金製)とアルミボンベ(アルミ合金製)があり、高圧ガス保安法に基づいて製造され、耐圧、衝撃検査などを経て、ボンベに刻印がなされます。
  • 指定されたガス以外充填してはならないため、ボンベにはガスの種類別に色分けがなされています。
  • 潜水用の空気・混合ガスのボンベは、その他の種類の高圧ガスに属し、ボンベ表面積の1/2以上が「ねずみ色」に塗装されています。
  • 潜水用ボンベは、内容積が4~18リットルのものがあり、いずれも充填圧力は19.6MPaとなっています。
  • 潜水ボンベは、通常バルブを取り付けて使用されます。
    • Kバルブ・・・開閉だけの機能のもの。
    • Jバルブ・・・開閉機能とリザーブバルブ機構が一緒になったもの。近年、使用はほとんどみられません。
  • ボンベは、BC(ビーシー・浮力調整具)又はハーネス(浮力調整はない背中にボンベを固定する装具)に取り付けて、背負う形で使用されるのが一般的です。


レギュレーター(圧力調整器)

  • 1MPa以上の気体を充填したボンベから給気を受けるときは、2段階以上の減圧方式による圧力調整器を使用しなければならない。(高圧則第30条)と規定されています。
  • スクーバ式では、第一段減圧部(ファーストステージ・・・ボンベに取り付ける部分)と第二段減圧部(セカンドステージ・・・マウスピースを使用して口でくわえる部分)とで構成されます。
  • ボンベのバルブを開けると15MPa~20MPaの空気がファーストステージ(第一段減圧部)で環境圧+1MPa前後の中圧空気に減圧され、セカンドステージ(第二段減圧部)で潜水深度に応じた圧力まで減圧され潜水者が呼吸します。
  • レギュレーターについては、こちら 1(ブログの画像・説明)、こちら 2(ブログの画像・説明)及びこちら 3(ブログの画像・説明)を参照してください。


面マスク

  • 前面ガラス部が1面から4面に分割されたものまで多くの種類があります。
  • 視力の弱い人のために、度つきのマスクもあります。
  • 目とマスクのガラスまでの間隔が大きいものは視野が狭くなり、両側が透明タイプのマスクは、構造上、マスクの内容量が大きくなり、浮力も増大しずれやすくなり、業務用には適していません。
  • マスクは、顔との密着性が重要であり、マスクを装着するストラップ(主にゴムバンド)をかけない状態でマスクを顔をあてて、鼻から息を吸って漏れたり、顔から簡単にずれ落ちないものを選定することが大事です。
  • マスクについては、こちら 1(ブログの画像・説明)及びこちら 2(動画)を参照してください。};


潜水服

  • 水中では、熱伝導率が大きい(空気中の約25倍)ので、水温20℃以下では、潜水服の着用が必須で、怪我防止の観点からも必需品です。
  • 潜水服には、ウエットスーツとドライスーツの2種類があります。

ウエットスーツ

  • 材料はスポンジ状のゴム(ネオプレン)で生地内の気泡によって保温性を高めています。
  • ウエットスーツは、体表面とスーツの隙間の水を体温で暖めることにより、それ以上の体熱損失を防止するため、潜水者の身体に密着するものでなければなりません。体とスーツとの隙間が大きいと体熱で暖められた水が流出し逆に体熱を損失することになります。

ドライスーツ

  • ドライスーツは、ウエットスーツと同じ材料で、首、手首の部分などは伸縮性のゴムでファスナーなども防水で、完全水密のワンピース型スーツです。
  • 水が入らないので、ウエットスーツより数倍保温性があり、また、スーツ内にレギュレーター(圧力調整器)のファースト部分から空気を入れることができるので保温性が違います。
  • スーツには、給気弁と排気弁が設けられており、給気、排気弁の操作は、吹き上げや締め付けなどに注意しなければなりません。


ウエイト

  • 潜水者の浮力を調整するために、腰部にベルトで取り付けるものが多く、緊急時にワンタッチで取り外しができるものを選択します。
  • 浮力は、着用するスーツの種類、ボンベの大きさ、潜水装備、海水、淡水などによって変化するので、ウエイト量もそれらにあわせて調整する必要があります。


フィン

  • 潜水者の水中での推進力を得るために使用し、次の種類があります。
  • フルフィットタイプ・・・ブーツごと踵まではめ込む
  • オープンヒルタイプ・・・つま先をいれ,踵をストラップで固定


水深計、水中時計

  • スクーバ式の場合は、高圧則第37条で、潜水者に携行が義務付けられております。(送気式潜水の場合は、通話装置で連絡員と交信できる場合は携行しなくてもよい。)
  • 水深計は、指針が2本で1本は現在の水深、もう1本は潜水中の最大水深を表示するものが便利です。
  • 近年は、潜水深度の時間経過(潜水プロフィール)を記録するものもあります。
  • 高圧則第34条で、水深計は1か月に1回、水中時計は3ヶ月に1回以上の点検が義務付けられています。


残圧計

  • ボンベ内の空気残量を把握するために必要なもので、ファーストステージから高圧ホースを通して送られ、ボンベ内の残圧(残りの圧力)を表示します。
  • 残圧計には常に高圧がかかっているので、ゲージの針は斜めに見るようにし、顔を近づけてはなりません。
  • 目盛りは最大34MPaで、4~5MPa以下の目盛り帯は、赤塗りされています(bar表示で50bar以下が赤塗りされているのもあります。)。


BC(ビーシー・浮力調整具)

  • 浮力調整具のことで、ファーストステージにつないだ中圧ホースをBCのインフレーターホースを通じて、BCに空気を入れることによって、空気袋の膨張により10~20kgの浮力を得ることができます。
  • インフレーターの給気・排気ボタン操作により浮力を自由に調整できます。
  • BCは、救命胴衣に代えて装着することができます(高圧則37条第2項)。


ハーネス

  • ボンベを背中に固定するための装具で、浮力調整はできず、プラスチック製の板(バックパック)とナイロンベルトで構成されています。


高圧コンプレッサー(ボンベ充填用)

  • 空気を高圧に圧縮してボンベに充填する設備で、最高充填圧力は、ほとんどの機種が20MPaであるが、最近は30MPaの機種もあります。
  • 冷却方式(水冷式か空冷式)と駆動方式(電気・ガソリン・軽油など)によって区別されます。
  • 設置者は、1日(24時間)の処理容積によって、高圧ガス保安法第5条第1項、同法施行令第3条の適用を受け、一定(300立法メートル)以上のコンプレサーを使用して高圧空気を製造・充填する場合には、都道府県知事の「許可」を受けなければなりません。
  • また、一定(300立法メートル)未満の場合には、製造開始の20日前までに「届出」なければなりません。


その他の器具

さがり綱(潜降索)

  • 潜降・浮上を安全な速度で行うために用いられ、高圧則第33条でも設置と仕様が義務付けられています。
  • 丈夫な素材で作られたロープで、太さ1~2cm程度のものを使用し、水深を示す目印として3mごとにマークを付けます。

水中ナイフ

  • ロープ、漁網などによる絡みつきによる水中拘束から脱出するために必要となり、高圧則第37条でも携行が義務付けられています。
  • 刃渡り5.5センチメートル以上の水中ナイフを携帯する場合には、銃砲刀剣類所持等取締法の対象になるので、その取扱いや保管について十分に注意・慎重にしなければなりません。


設備・器具の取り扱い

ボンベ

  • スクーバ潜水では、非常な重要な装備であり、傷を付けたり破損したりすることがないよう、取り扱いには十分注意しなければなりません。
  • 運搬や保管時には横に寝かせて、転がらないように固定します。
  • バルブには過剰な空気圧力(耐圧試験の8分の10)がボンベ内に加わると空気を開放する安全弁(ヒューズメタル)が組み込まれています。
  • ボンベへの充填の際には、排気ガス(一酸化炭素)や油分などが混入しないように注意し、ボンベ内の錆の発生となる湿気についても配慮する必要があります。
  • ボンベには、内部への水の浸入を防ぐため、1.0MPaの圧縮空気を残して保管し、使用後は水洗いをする。


圧力調整器(レギュレーター)

  • ファーストステージには高圧空気の取り出し口(「HP」の刻印があり、残圧計の高圧ホースをつなぐ)と中圧まで減圧した空気取り入れ口(「LP」の刻印は、セカンドステージ、BC用、予備のレギュレーター(オクトパス)の中圧ホースをつなぐ)が設けられています。
  • 潜水時には、まず、レギュレーターのファーストステージのヨーク(接続部のこと)をボンベのバルブにはめ込み、ヨークスクリュー(固定ネジのこと)でヨークをバルブに固定します。
  • ボンベのバルブを開けて、セカンドステージ、ホース、BCなどに空気漏れがないことを確認し、セカンドステージのマウスピースをくわえて呼吸に異常がないかを確認します。
  • 器材セッティング(タンクとレギュレーター)については、こちら (ブログの画像・説明)を参照してください。
  • 水洗い時には、水の浸入を防ぐため、空気取出口にはキャップを占め、セカンドステージのパージボタン(真ん中の部分)は絶対に押さないこと。
  • レギュレーターを持ち運ぶ際は、他の器材と別にするか、やわらかい布などで包んで衝撃や変形に注意します。
  • レギュレータバック(ダイビング器材)については、こちら (ブログの画像・説明)を参照してください。


面マスク

  • 使用前に、曇り止めやつばを付けてガラス面の曇りを防ぎます。
  • 新品のガラス面にはパラフィンが塗られているので、使用前に石鹸などで洗い落とします。


救命胴衣又はBC

  • 救命胴衣は、液化炭酸ガスまたは空気ボンベを備え、引き金を引くとボンベからのガスがでて膨張します。
  • 浮力の調整ができないので、水中で使用した場合は急浮上につながるおそれがあるので緊急時のみ使用します。
  • BCの浮力調整は、インフレーターの給気・排気ボタンを使用して行ないます。
  • パワーインフレーター機能を通常使用しますが、インフレーターについてるマウスピースからも空気を吹き込むオーラルインフレーター機能があります。
  • スクーバ式の場合は、船上からのサポートが受けずらいので、必ずBC又は救命胴衣を装着します(高圧則37条第2項)。


定期点検

ボンベ

  • スチールボンベは、容器保安規則第24条に基づき、5年に1回、アルミボンベについては、1年ごとに容器再検査を受けなければなりません。
  • また、1年に1回以上、バルブをはずして内部検査するほか、高圧則第34条第2項2号で、6か月に1回以上の点検が義務付けられています。


その他の器材

  • 次の器材に関しては、法令での点検は義務付けられていないが、生命維持装置でもあることから定期的な清掃・点検を行うことが必要です。
  • レギュレーター、残圧計、救命胴衣又はBCは1年に1回専門家に依頼する。


潜水服

  • ドライスーツの給気・排気バルブは1年に1回以上、専門家に依頼する。


高圧コンプレッサー

  • 清浄な空気を充填するよう、空気取り入れ口の位置や向きに注意して、排気ガスなどが入らないように十分注意しなければならない。


始業、終業点検

ボンベ

  • 初心者の場合、呼吸量が多くなるため、熟練者の約2倍の量が必要となる場合があるし、労働条件や作業内容によっても空気消費量が異なります。
  • 始業前には、必ず充填圧力を確認し、終業時に水洗いを行い、錆び、外観キズの確認をし、内部に1.0MPaの圧縮空気を残して保管します。


レギュレーター

  • 始業前に送気が確実に行われているか、空気漏れがないか、呼吸には問題はないか、確認し、終業時に水洗いを行い乾燥させ保管します。


残圧計

  • 始業前に正常に作動するか確認し、終業時に水洗いを行い保管します。


潜水服

  • ウエットスーツ、ドライスーツとも始業時に破れ、ファスナー等の破損、ドライスーツでは給気・排気バルブの作動を確認し、終業時に水洗いを行い日陰で乾燥させ、破損箇所を点検・修理などして保管します。


マスク

  • 始業時に面ガラス・本体部を確認し、終業時に水洗いを行い保管します。


ナイフ

  • 始業時に刃の状態を確認し、終業時に水洗いを行い保管します。


さがり綱(潜降索)

  • 始業前に強度の確認と浮上位置停止の目印の確認を行います。


救命胴衣又はBC

  • 始業前に給気・排気弁の作動及び空気漏れの確認をします。終業時は水洗い後、日陰で十分に乾燥させます。


高圧コンプレッサー

  • 始業時に作動油量等の確認、フィルター汚れの点検、ドレーン抜きを行い、異常音、空気漏れなどを確認する。終業後は、コンプレッサーに残った空気を放出しておきます。


記録の保存

  • 潜水作業用具点検結果又は修理結果は、その都度記録し、3年間保存します(高圧則第35条)。


リブリーザー(閉鎖循環式スクーバ)

リブリーザーの概要

  • 呼吸回路内を呼吸ガスが循環するタイプで、呼気の排気の炭酸ガス(二酸化炭素など)を化学反応によって、吸収、除去し、消費された酸素を添加する方式です。
  • 複雑な電子制御回路をもち、潜水深度が変化しても、空気、ナイトロックス、ヘリオックス、トライミックス等のガスが自動的に添加され、酸素量もコンピューターによって、酸素分圧も自動的に維持されます。
  • その他、半閉鎖式、機械式などもあります。

利点

  • 呼吸ガスを再利用するため長時間の潜水が可能で、水中に呼気の排気がでないことから、隠密行動ができ、海洋生物に近づいたり、軍事用などに利用されます。

欠点

  • 複雑な電子制御回路のわずかな不具合でも炭酸ガス吸収や酸素の添加に問題が発生する可能性があり、その操作ミスなどから危険を伴う可能性もあります。
  • 不具合が発生した場合には、酸素中毒や炭酸ガス中毒、科学物質による障害などから緊急浮上による減圧症なども伴うこともあります。
  • 常に機器のメンテナンスと教育訓練、知識などの準備が要求されます。


ダイビングコンピュータ

  • ダイビングコンピュータは、レジャーの分野では広く普及しており、潜水深度や時間に応じて演算装置が即座に計算して、減圧情報を提示します。
  • 潜水業務に使用する場合は、高圧則に示された基準を満たすものでなければならず、事前に潜水計画を立てることになっている高圧則の規定からも「ダイビングコンピュータ」だけに頼ることは難しくなります。
  • あくまでも補助的なものとして使用し、あらかじめ潜水業務に応じて計算策定した減圧表に基づきことが望ましい。
  • ダイビングコンピュータについては、こちら (ブログの画像・説明)を参照してください。










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