潜水士試験 熱対流
潜水士試験 熱対流
ウエットスーツは、スーツの中に入ってきた水を体温であたためて、それを保持することで熱伝導と熱対流を防いでいます。
「熱対流」とは、簡単に言うと、暖められた水が動くことをいいます。
むかし、学校の実験でやったことがあるかもしれませんが、ビーカーに水を入れ、ランプで下を暖めると暖められた水は、下から上にむかって動いていたのを
覚えている方もいるのでは。この動きが熱対流です。
これが広い海とかの場合は、体温によって暖められた水は直ぐにどこかへ動きます。常に体の回りには温められた水はありません。
これに先日お話した熱伝導が重なりますからどんどん体温は奪われます。
ウエットスーツは、体温で温めた水をスーツ内にある程度閉じこめておきますので、熱対流と熱伝導による体温の低下を防いでくれるわけです。
ところが、このウエットスーツが、自分の体に合わない場合はどうなるでしょうか・・・・
体温によって暖められたスーツの中の水が常に流れ出てしまって熱対流が起こっているのと同じになります。
ですから、自分の体に合ったウエットスーツが一番なんですね。
寒くなれば、ダイビングや仕事どころではアリマセン。命を落としてしまいますので。
体温を奪われないようにスーツも含め、フード、グローブなど体温を十分保護することによって、ダイビングであれば楽しく海の中で過ごすことができるようになります。それが、また、海の中を楽しくさせてくれるんですね。
最初は無理としても、自分にあった器材を持つことの重要性が少しはわかってもらえるとうれしいですね^^
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